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番外編 ボーイズトーク

Auteur: 黒瀬 蓮
last update Date de publication: 2026-09-25 21:06:12

「はぁ……」

 俺は悩んでいた。

分身のせいで、毎日のようにくる女子からの手紙《ラブレター》が倍増した。

 は?嬉しくないのか?って?いやいや、そういう問題か?俺にとっては不幸の手紙よりタチが悪い。捨てれねぇし、呪いか、これは。

 大きくため息をつきながら、とりあえず手紙に目を通す。手書きで書かれた文字が目に入ってくる。

◻︎◻︎◻︎

 『黒川くん、大好きです!』

 ……俺はアンタのこと知らない。

 『黒川くんの食べてる姿が可愛いです』

 ……いちいち見てくんな。

 『黒川くんの横顔が素敵です』

 ……顔に穴があくから見ないでくれ。

 『黒川くんとデートしたいです』

 ……俺は家で寝ていたいです。

 『黒川くんから薔薇の花束が欲しいです』

 ……金欠の俺からたかるのはやめろ。

 『黒川くんの笑顔が可愛いです』

 ……それ、俺じゃなくね?

 『黒川くんのYou Tube見ました。歌うますぎ!』

 ……俺はYouTubeなんかやってねぇぞ?

 まさか、大地の奴か?アンニャロ。

 「はぁ……」

 どいつもこいつも似たようなことばっかだな……マジで面倒くせぇ。

◻︎◻︎◻︎

 放課後。
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  • 銀の怪盗は真夜中に覚醒する   第65話 死闘の末に

    「……運任せなんて性に合わねぇんだけどな」 深いため息をつき、銀のケースを見る。仮面の男が俺を探すようにゆっくりと周囲を見渡している。喉がゴクリと鳴る。「……マジ帰りたい」 でも逃げても追われる、止まれば潰される、このままだと俺の平穏な生活は戻らない。「クソッ!無事に帰ったらサムライマック食ってやる!」 俺は覚悟を決め、一枚札を引き抜いた。 現れたのは――『鹿』 札が銀色に輝く。「……猪に鹿って、動物園かよ!」 ツッコミを入れた瞬間、また頭の中に無機質な声が響く。『札、鹿適用。跳躍力上昇。着地の衝撃を無効化』「……今度はまとも……っぽい?」 試しに軽く跳ぶ。「うわっ!」 身体が一気に天井近くまで跳ね上がった。「高けぇし!!」 そのまま床へ落下する。「ひぃぃぃぃぃっ!」 情けない声が漏れる。「足が折れるーー!!」 悲鳴とは裏腹に、着地はストンと決まった。「……は?」 恐る恐る足を動かす。「痛くねぇ」 衝撃がまるでない。「おおっ! すげぇ!」 思わず口元が緩む。「これは当たりだな」 もう一度大きく跳び上がる。視界が一気に広がる。「まてよ?上からなら……?」 鉄骨から鉄骨へ飛び移りながら、仮面の男の動きを見る。男は首だけを動かし、ゆっくり俺を追ってくる。「……よし」 俺はチェーンを握り直し、ニヤリと笑った。「今度は俺の番だ。」 鉄骨を蹴り、一気に男の頭上へ飛び出す。「まずは一発!」 チェーンを振り下ろす。 ガキィィン!!「硬っ……」  頭に直撃したはずなのに、まるで鉄の塊を叩いたような感触が腕に伝わる。腕がじんと痛む。「どんな頭してんだよ!」 男は一瞬だけ仮面に手を添えた。が、そのまま何事もなかったように俺を見上げ、巨大な腕を俺へと伸ばしてくる。「危ねっ!」 鹿の跳躍力で真横へ飛ぶ。 ブォンッ!! 拳がさっきまで俺がいた空間を薙ぎ払う。「なんつースピードだよ!」 俺は鉄骨へ着地すると、そのまま別の鉄骨へ飛び移る。「だったら……」 チェーンをコンテナへ巻き付ける。「これならどうだ!」 チェーンを思い切り引いた。 ガガガガガッ!! 大型コンテナが重々しい風切り音とともに男へ向かって飛んでいく。 コンテナが当たる寸前、仮面の男は軽く片手で受け止めた。「は?」 思わ

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